2011/02/09

関西合宿 -鹿以外の奈良と謎のおっちゃん 編-

更新が滞っていましたが、関西合宿について続けます。
世界旅行キャンペーンの応募締め切りも迫り、凧が飛んでいる映像をどうしても撮りたかった我々は、とにかく大仏と鹿と奈良在住の友人姉妹にかけるしかありませんでした。
クリスマスの朝、9年来の友人である鎌田姉妹に迎えられ、早朝の奈良公園に向かいましたが、朝早かったせいもあり風がほとんどなく、凧が飛ばないことに私はとにかく焦っていました姉妹の薦めで平城京跡に移動すると、風もばっちり!フラミンゴもやっと飛びました。


後で知ったのですが、このフラミンゴ型の凧は極めて飛ばしにくい形状らしいです。また、骨が1本余ると思っていたら、首の骨を入れ忘れていました。(映像を見るとわかりますが、首、ふにゃふにゃです。)今思えば不備だらけ。いつでもなんでも舐めてかかりすぎ。しかしあの時はとにかくはじめてフラミンゴを飛ばせてうれしかった。また、あんなに風のことを短期間で集中して考えることなんて、普段生きてて滅多にないので、その行為自体が新鮮だった。凧って風を可視化したい願望から生まれたのかなとも思いました。
凧も飛び、映像も撮れてほっとした我々は、その後、鎌田家で手料理をごちそうになったり、奈良&大阪を観光したり、鶴橋で噂の冷麺(麺を打つ修行に耐えきれなくて従業員の8割が辞めていくらしい)を食べたあと、私の実家がある兵庫県に向かいました。
思えば、ケンタッキーフライドチキンにできる行列を横目に、うな重と肝吸いを食べ、イルミネーションで輝く街をダッシュし、夜行バスで奈良に向かい、朝食もろくに食べずに凧あげをし、大仏と鹿に会いにきた...という、”クリスマス"っぽい要素がほとんどない12月25日でしたが、いろいろ恵まれていた一日だったと思います。


次の日、12月26日(日)は終日神戸観光をするつもりでした。しかし、もはや凧を持ち歩かないことに違和感すら感じるようになっていたので、とりあえずフラミンゴを持参することにしました。用事があって途中下車した「JR 六甲道」駅前には広場があり、タイミングよく風も吹いてきたので、とりあえず凧をあげてみることにしました。
(ところで、この時いとーさんが「『六甲道』の『六甲』って、『六甲おろし』の『六甲』?六甲おろしが吹くんだよね?ぜったい凧飛ぶじゃん!」と口走っていたことを私は忘れていません。彼女のこういった根拠があるんだかないんだかの自信に、私はいままで随分助けられてきました。)

都会の高層マンション街だったせいか、強い風が吹いたと思っても、すぐにぴたりと止まってしまう。この繰り返しで苦戦していると、ある親子が我々に近づいて来ました。父親は言いました。

「ねーちゃんら、見てられへん。おっちゃんは『凧揚げ3級』や。お願いやからその凧、あげさせて欲しい。」


「凧あげ3級」って何やねん...とつっこみを入れたい願望をおさえつつ、その親子の熱意にやられ、なぜかその親子と我々5人で凧練をすることになりました。おっちゃんが風を読み、走る方向を指示する。私、いとーさん、お母さん、子供で凧を支える係と走る係をシフトチェンジしながら分担...。そのような感じでひとしきり練習をした後、おっちゃんは言い放ちました。


「おっちゃんはもう疲れた。帰る。そこのマンションに住んでるから、上から叫ぶわ。『もっと走れー』とか、『もっとヒモ引っ張れー』とかな...わしは監督か! じゃ!」


その後もちびっこ集団に凧を奪われたり、凧が木に引っかかって救助したりしているうちに、神戸観光に残された時間はほとんどなく、お土産を買う時間しか残っていないことに気づきました。結局、15分程度で三宮でお土産を買い、急いで家路に向かいました。 


そんな慌ただしくて、実りが多くて、変な出会いもあった関西合宿。
たったの1ヶ月半程前のことなのに、もはや昔話!

次回予告:『凧あげ名人に悉く打ちのめされる』(仮題)の巻


じゃ、シーユー!

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